そとがわ編③破風

そとがわ編 ③破風

ポリシー : 破風は家の眉 徒や疎かにできません

hahu.jpg破風とは、屋根の先端部分の板のこと。右の写真を見ても分かるように、軒先の樋と同様、いやそれ以上によく目立ちます。 家の正面を顔に例えれば、眉のように顔立ちや表情を決定づける存在です。
 多くの家では、この部分にブラスティックの板が貼られています。 しかしそれではせっかくの木の家が台無しです。かといって、雨ざらしの過酷な場所で、修繕するには足場が必要ですから、耐久性のあるものでないと困ります。
 明月社の家では、古びたなりの美しさを保ちながら、腐ることのない材料を探した結果、米杉という木材を使うことにしています。

米杉 またの名をウエスタンレッドシダー

hahu2.jpg その名の通り、アメリカやカナダなど主に北米から輸入ています。違法伐採や絶滅危惧の恐れはなく、耐久性が非常に木材です。雨に濡れても、濡れたままにならない限りほとんど腐ることはありません。
 材料の耐久性を最大限に発揮させるため、あえて塗装はしません。 左の写真は、1年半ほどした経過した米杉の破風です。このころから徐々に灰色に変色し、最終的にはやや黒っぽい灰褐色になります。