※構造計算の定価表を作成しました → クリックするとPDFファイルが開きます
Q.構造計算なしで家を建ててもいいんですか?
A.木造住宅の9割以上は構造計算していません
でも、それで本当にいいのでしょうか
毎年、全国で50万軒ほどの木造住宅が建っています。そのうちの90%以上は構造計算なしで作られています。
耐震偽装問題では、構造計算のゴマカシが発覚して、大騒ぎになりました。ところが、木造2階建ては、そもそも構造計算をしていないのです。 大丈夫なのでしょうか・・・
その答えは、実ははっきりしません。 というのは、建築基準法では、2階建てまでは計算なしで建てることが認められているからです。実験値などから「こういう作り方をしておけば、ほぼ平気だろう」という基準に合っていればOKなのです。
こうして作られた家を、あらためて構造計算するとどうなるでしょうか。基準ギリギリで作ったものは、ほとんどアウトになります。構造計算でOKになるには、最低基準の1.5倍前後の強度が必要なようです。
Q.構造計算は大変な作業なんですか?
A.自主的な計算ならばわりと簡単です
それなのに、なんで全部計算しないのでしょう
梁や柱と耐震壁などの、一番大事な部分だけ計算するのは、そんなに大変な話ではありません。確認申請などのお役所の書式にあわせて細かい設定をするのはちょっと大変ですが、重要な部分の計算だけならば思ったよりはシンプルなのです。
にもかかわらず、なぜ9割以上の住宅で構造計算しないのでしょうか。一番の理由は、法律が「しなくてもいい」と決めてしまったからですが、そのせいで「計算する技術者が不足している」というもの大きな理由です。ビルやマンションの構造計算をする人はたくさんいますが、木造住宅の計算をする人は非常に少ないのです。
Q.費用が高いのでは?
A.1500円/㎡くらい。主要部分だけならば800円/㎡です。
家の大きさや、範囲によって変わります
確認申請に使えるようなフルコースで、家の面積1㎡あたり1500円。主要な部分だけの計算であれば、わずかに800円。 役所に提出する必要のない2階建て30坪の家ならば、およそ8万円程度です。
構造図面が必要な場合は別途料金が必要ですが、ほとんどの場合プレカット工場の図面で代用することができますので、家の工事費用の中に含まれます。
詳しくは 料金表をご覧ください → クリックするとPDFファイルが開きます
その他、個別案件はご相談下さい
Q.素人でも依頼できるの?
A.もちろん可能です
現在計画中の家が心配な方はご活用ください
設計事務所や工務店から計算の依頼をすることが一般的ではあります。しかし、法的に義務ではない場合は、要望してもなかなか計算をしてもらえないことが多いでしょう。
そんなときは、家を建てる施主の方が直接依頼をすることも可能です。必要な図面等を工務店などから取り寄せてお持ちいただければ、現在計画中の構造をもとにして、計算した場合の改善案を算出します。 費用は、上記の②に相当します。
Q.いま住んでいる家が心配なんですけど・・・
A.耐震診断をしてみましょう
昭和56年以前の家ならば、5000円の自己負担です
天井裏や床下に潜って、実態の調査をします。それを診断ソフトにかけて、診断書を作成。評点が1.0以下の場合は、耐震改修を考えましょう。
費用は5万円ですが、昭和56年5月以前の建物の場合、ほとんどの市町村で4万5千円の補助がありますので、自己負担はなんと5000円だけです。